どうも。鳥の爪団 総統です。
筆者はYouTubeでゲーム実況をしています。
現在のチャンネル登録者数は約60000人です。
興味を持った方は是非見に来てくださいね。
お化け屋敷プロデューサー、五味弘文さんの著書「お化け屋敷になぜ人は並ぶのか」という本を読みました。
現代におけるホラーゲームの実況動画の役割とも大きく関連する本でした。
そこで今回は「人はなぜホラー映画やホラーゲーム実況を見るのか」というテーマでお話していきます。
この記事を読んで興味を持った方は是非、本も読んでみてくださいね。
恐怖は快楽を生む
なぜ人はわざわざ怖い思いのするお化け屋敷へ行ったり、ホラー映画を見たり、ホラーゲームの実況動画を見るのでしょうか。それは “快楽に繋がる” からです。
脳のメカニズム
脳は強い不安や恐怖を感じた時、緊張状態になります。平衡を保とうとする脳にとって、極度の緊張状態はよくありません。そこで、緊張を緩和させようとして脳内に快楽物質を出します。緊張が高まればそれを抑えるために快楽物質はドンドン出るのです。
そして、その緊張はお化けなどに襲われた瞬間にピークに達します。その直後お化けがすーっと消えたり、ホラーゲームなら「ゲームオーバー」などと表示がされます。この時緊張が一気に緩和されます。緊張はなくなったのに脳内には快楽物質だけが大量に残った状態になるのです。
この作用によって人は楽しいと感じるそうです。
ジェットコースターも同じ
緊張状態をあえて作り、一気に緩和させることは快楽になります。
これはジェットコースターなどのアトラクションも同じことが言えます。
自分ではコントロールできないスピードやコースのうねりは緊張感を生み、解放された瞬間に快楽物質だけが脳に残ります。
ジェットスターは不自由を楽しむアトラクションだといえますね。
自由であるという不自由
現代社会において私たちは基本的に、何でも自分で選択でき、自分の意思で行動することができます。これが奪われるという状態は恐怖です。
一方で何でも自由に決められるということは “何でも自分で決めなくてはいけない時代” ということです。
こう考えると非常に切迫感があり、自由であることがかえってストレスになりかねません。現代人は特にこれが顕著であり、何でも自由に決められる時代だからこそ「自分でコントロールしなくてよい」状態を潜在意識レベルで求めています。
プレイする側と見る側
ホラーゲームの場合、プレイする側(実況者)は、ある程度自分で恐怖するタイミングを選べるかもしれません。
しかし、ホラーゲームを見る側(視聴者)は、自分ではコントロールできない状態にあります。そういった点では、実況動画はホラー映画に近いエンターテイメントなのかもしれません。
男性と女性での違い
恐怖に直面した際、男性の方が “己をコントロールしようする” 性質が強く、女性の方が “流れに身を任せる” 性質が強いといいます。
ホラーをより楽しめる人は「固定化された自分を手放せる人」なので、女性の方が向いているようです。
著者はゲーム実況者ですが、面白いことにYouTubeの解析を見るとホラーゲームの動画では、女性視聴者の割合がかなり高くなっています。
恐怖を一緒に体験することで生まれる感情
私たちは悲しい話を聞くと涙が出ることがあります。大怪我をした話を聞いて、その痛みを自分のように感じることもあります。他人の感情や感覚が自分に移ってくるこれは「共感」です。
シェア・共感の時代
ところでこんな衝動にかられたことはありませんか?
凄く面白い映画を見たあとやゲームでとても上手いプレイができたとき、誰かに話したくて仕方がなくなる。こんな感情に秘密が隠されています。それは、自分の感情が消える前に「誰かと共感したい!」「同じ気持ちになってほしい!」という思いです。共感することは喜びを体験することです。
ホラー映画では主人公たちの恐怖心が視聴者に伝わり、そして共感します。
ホラーゲームの実況動画でも、プレイヤーは常に隣にいるような感覚で喋っています。一緒になって怖い思いをしたり、笑えるシーンで一緒に声を出して笑うことができます。こうした同じ感情や空間を体験することに価値があり、ホラーが人気コンテンツになっている理由です。
寿命100年時代の非日常
今、私たちが暮らす時代は寿命100年時代と言われています。自分で選択できることは増え、世の中にはエンタメが溢れかえっています。
人々は常に非日常やスリルを求め、その中で「ホラー」は人気のコンテンツになってきています。
ホラー映画 「IT」 のリメイクは世界的ヒットとなり、ゲームでは殺人鬼に追われながら脱出を目指す「デッドバイデイライト」などが注目を集めています。
それは生物としていつか訪れる「死」が遠い存在になり、非日常になっているからなのかもしれません。
まとめ・本の感想
今回は「人はなぜホラー映画やホラーゲーム実況を見るのか」というテーマでお話してきました。
恐怖がエンターテイメントになるメカニズムが少し理解できたでしょうか。
怖いという感情は一見マイナスなイメージですが、メカニズムを理解すると立派なエンターテイメントとして楽しむことができるようになります。
筆者は「お化け屋敷になぜ人は並ぶのか」を読んだことで “恐怖” への理解が深まった気がします。
また、普段あまり読書をしない人なのですが、「お化け屋敷になぜ人は並ぶのか」はかなり読みやすい本でした。
ページ数的にもちょうど良く、「お化け屋敷プロデューサー」という一見何をしているのか伝わりづらい職業についても理解できました。
時にはお化け屋敷で実際に行われた具体例を織り交ぜつつ、文章が書かれているのでホラー好きならより引き込まれます。
「え!そんな仕掛けのお化け屋敷が過去にあったんだ!怖っ!」といった感じで恐怖しつつもページが進みます。
また、企画の発想方法を学ぶこともできるので、読んだ直後には「ホラーゲーム実況者が演出したお化け屋敷」とか出来たら人気が出そうだなぁ。なんてことも考えてしまいました。
映画のメイキング映像を見たり、モノが作られる過程を知って楽しめるタイプの人にはオススメの一冊となりそうです。
本では今回記事で取り上げた内容の本質に迫った話しやお化け屋敷の歴史、マーケティング的な話しまで、より深く裏舞台を読むことができます。
気になった方は是非読んでみてくださいね。
そして、ホラーが好きな、苦手なあなたにも朗報です。
U-NEXTなら、呪怨などの鉄板で怖い作品や海外のホラー映画も31日間無料で見放題です。また、一部最新作を含むすべてのジャンルの見放題作品13,000本以上を無料で視聴できます。
寿命100年時代の非日常「ホラー」を映画でも楽しんでみてはいかがでしょうか。
月額1,990円(税抜)で、31日間の無料トライアルがついています。
(31日以内に解約すれば、料金は一切かかりません。)
※本記事の情報は2020年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトをご覧ください。
今回は以上です。
“YouTubeやゲーム実況に関する記事”をドンドン発信しています。 是非こちらもチェックを。
≫ ゲーム実況に顔出しはいる?いらない?顔出しするメリット・デメリットをゲーム実況者が考察してみた
≫ 自分の心拍数を画面にリアルタイムで表示して臨場感のあるゲーム実況動画を作る方法
≫ グリーンバックを使ってゲーム実況動画に自分の姿をクロマキー合成する方法
記事の更新告知はTwitterでしています。こちらも是非フォローお願いします。
また別の記事でお会いしましょう
初めてコメントさせていただきます。
僕はお化け屋敷でぎゃん泣きした黒い思い出があるので、お化け屋敷は苦手ですね…(いつの話かは秘密です)
でも実況動画は、いつでもにげれるので楽しませてもらっています笑。
厚かましいですが、最後に総統の読んでみた感想か記事のまとめ的なものが欲しかったです。
宜しければ検討のほどお願いします。