YouTube戦略

【現役が語る】裏話あり:YouTuberが事務所に所属するメリット・デメリット【MCNとの違いとは】

この記事は、ゲーム実況者やYouTuberを目指している人、実際に活動している人向けの記事です。

どうも。鳥の爪団 総統です。

筆者はYouTubeでゲーム実況をしています。
現在のチャンネル登録者数は約10万人・活動歴は約8年です。

説得力の為に書きますが、筆者は実際にYouTubeのゲーム実況で生計を立てています。

興味を持った人は是非見に来てくださいね。

今回は、「事務所に所属するべきかどうか」についてお話ししていきます。

  • ・YouTuberの裏話を聞きたい
  • ・事務所に現在誘われていて迷っている
  • ・今後の活動で参考にしたい

こういった人の悩み解決・参考になれば幸いです。

結論:事務所に所属したいならする

めちゃくちゃ当たり前のことなんですが、”本人が事務所に所属したいならすればいい”と思います。

メリット・デメリットを考慮した上での選択なら、そこに正解も不正解もありません。

よく悩んで選びましょう。

一点注意なのが、基本的に事務所側からクリエイターにオファーが来て、そこで初めて所属するかどうかを迫られるというイメージです。

自分から「事務所に入れてください!」と言っても、門前払いされる確率も高いです。

まずは自分のチャンネルをしっかりと魅力的なものにしていきましょう。

※Vtuberの企業勢など、そもそもの入り方が違う例外はあり。

事務所とMCNの違いとは

YouTuberの事務所の話になるとよく耳にするのが、「MCN」という単語。

MCNとは一体何なんでしょうか。

MCNとは「Multi-channel Network(マルチチャンネルネットワーク)」の略です。

外部リンク
≫ YouTubeヘルプ:MCNの概要

マルチチャンネル ネットワーク(MCN)とは、複数の YouTube チャンネルと提携し、視聴者の開拓、コンテンツのプログラミング、クリエイターのコラボレーション、デジタル著作権管理、収益化、営業などを含むサービスを提供するサードパーティ サービス プロバイダです。 MCN に加入するすべてのチャンネルは、チャンネルの審査を受け、YouTube の収益化ポリシーを遵守する必要があります。(YouTubeヘルプより引用)

大手YouTuber事務所、UUUM・VAZ・Kiii
ゲーム実況で有名なStudio Coup・ガジェクリなどもMCNに分類されます。

基本的に事務所=MCNという認識で問題ないのですが、契約によって事務所のサービス内容が変わってくるという感じです。

相次ぐ、大手YouTuberの退所報告

一方でここ数年、「YouTuberが事務所を退所した。」というニュースが非常に多いですよね。

何故こんなにも退所するクリエイターが多いのか。

理由はとてもシンプルで ”所属するメリットが少ない” からです。

そもそも事務所に所属するメリット・デメリットとは一体何なんでしょうか。

事務所に所属する:メリット

自分が考える事務所に所属するメリットは以下の通り。
※あくまで一例です。

  • ・契約によってはマネージャーが付く
  • ・企業案件を受けやすい
  • ・企業案件で外部に出た際の撮影サポートがある
  • ・事務所内でのコラボがしやすい
  • ・専門知識のあるアドバイスをもらえる
  • ・税務処理などのサポートがある
  • ・健康診断を受けられる場合もある
  • ・誹謗中傷などのトラブルに対応してもらえる
  • ・誤BANなどに対応してもらえる
  • ・グッズ販売などのサポートがある
  • ・MCN限定の広告(スキップ不可など)を流せる

ざっとメリットはこんな感じです。

細かい部分のサポートをしてもらえるので、クリエイターは “本業のYouTube動画制作に集中できるようになる” 訳ですね。

個人的には税務関係・健康診断・誹謗中傷などに対応してもらえるのは地味に大きいと思っています。

自分自身で管理できなくはないが大変なので、痒い所に手が届くイメージですね。

事務所に所属する:デメリット

自分が考える事務所に所属するデメリットは以下の通り。
※あくまで一例です。

  • ・広告収入から20%程度を支払う場合が多い
  • ・大人の事情に巻き込まれる場合もある
  • ・上記のメリットは自分でも大体できる

デメリットはこんな感じ。少し掘り下げます。

マネジメント料が高すぎる

事務所ごとの契約内容やチャンネルの規模によっても%は変動すると言われていますが、それでも、やはり金銭面のデメリットが大きいかと思います。

一般的には20%と言われています。

収入の10%~20%ってかなり大きいんですよね。

  • 例えば、
  • 月収100万円稼げるなら、10万~20万円。
  • 月収1000万円稼げるなら、100万~200万円。

10%~20%を事務所にお支払いする訳です。
かなりの額ですよね。

もちろん、こんな額を稼げるクリエイターは極少数ですし。

当然ながら更に機材費などの経費、税金なども差し引かれます。

実際その20%を払うくらいだったら、同じ額を使って別の方にサポートを依頼したり、小規模のチームを作ってしまったり、自分自身で事務作業をするクリエイターもかなり多いですね。

企業案件のあり方が変わって来ている

大手YouTuberの事務所退所が相次ぐ要因の一つとして、大規模なリアルイベントが減ったことがあると筆者は分析しています。

大きなフェス・ライブイベントなど会場を使ったものは軒並み中止、延期になっていますよね。

マネジメント費で支払った分を、そういったリアルイベントに出演し、カバーしていた頃とは違い、今ではそれが困難になっています。

また、通常の企業案件であれば、わざわざ事務所に所属していなくても話を頂けるケースも非常に多く、Twitter・インスタのDMやメールなど、直の営業が今の支流になって来ているのもあると思います。

そもそも大手YouTuberは自分で分析できる

メリット前半に記載した「専門知識のあるアドバイス」についてですが、そもそも事務所からオファーが来るような人物であれば、自分のチャンネルを一番理解していて、自分で分析しながら登り詰めてきた人なんですよね。

確かに事務所のスタッフさんは、YouTubeの専門家でもありますが、実際にそのチャンネルで前に出て戦っているクリエイターではありません。

第三者目線で多角的に物事を捉えることは出来るかもしれませんが、一番視聴者のリアルな反応を感じているのはクリエイター自身なので、迷走でもしていない限り自分の力で努力し更に上がっていけます。

筆者は事務所(MCN)に所属しているか

さて、ここまで「YouTuberが事務所に所属するメリット・デメリット」についてお話ししてきました。

ここからは、筆者の動画では語らない裏話をしていこうと思います。

事務所に所属しているのか。

「MCNには所属しているが、専属契約ではない」です。

ちょっとややこしいのですが、要は個人勢と変わりません。
以前、大手事務所に声をかけて頂けたことがあり、何度か面談をさせて頂きました。

その後、その事務所の月額数百円で加入できるサービスに入りました。

専属契約になればマネージャーが付いたり、企業案件の幅も広がると思いますが、現段階では20%を支払う余裕はありませんし、現在も事務所側の条件を満たしていないのかもです。また、今後専属契約の条件を満たしても専属になるかと言われると微妙なのが本音です。

ひとまずは、MCNならではの内側も少し肌で感じつつ、個人勢としてこれからも活動していくと思います。

事務所ならではを感じた瞬間:裏話

動画も既に非公開済みですし、時効だと思うので裏話を一つ。

※今回語ることは、あくまでも筆者が体験した一例です。
事務所を批判する意図はありませんし、記事を読んだ方が悩み、選択していく上でのヒントになればいいなという想いで書いています。
また、性質上MCNの名前は控えさせていただきます。

先日こんなツイートをしました。

大した話ではないのですが、実はこの『ポケモンマスターズ』の動画に関しては、事務所と少しやり取りがありました。

当時、リリース直後に大炎上をしてしまった『ポケマス』

一プレイヤーとして、ゲーム実況者として「好きなゲームを盛り上げたい」そんな一心で動画投稿を日々していました。

そんな筆者の所に事務所から連絡がありました。

「ポケマスの公式イベントにご招待したいです」と。

MCNに所属していたからこそ回ってきた通常のクリエイターでは受けられない特殊な案件でしたね。

ゲームは炎上している最中でしたが、何か少しでもお手伝いできることがあればと思い、快くオファーを受けたのですが、その数日後にまた事務所から連絡がありました。

「貴方のチャンネルでゲームの炎上について取り上げていますよね?公式イベントに出られるならその動画は削除してください」と。

事務所側からすれば当然かもしれません。

先方のことを悪く言っているように聞こえる動画を投稿しているクリエイターは表に出せないと。もしクリエイターと先方がトラブルになれば紹介した事務所にも責任が伴います。

でも、実際動画の内容は「今ゲームが炎上していて、問題点はこれですよね。つまり今後はこう改善していって欲しいですよね。」といった炎上というワードを視聴のフックにしつつ、”ゲームを盛り上げる為の改善案””プレイヤーへのお願い” を主とした動画でした。

つまりゲームの悪口を言っていた訳ではなかったのです。

実際、視聴者からは「ゲームへの愛を感じる悲痛な叫び」や「炎上してるけど、いい面もちゃんと見るのって大事だよね」といった応援コメントが多くありました。

この時「事務所は動画の表面上しか見ていないんだな」とガッカリしたのをよく覚えています。

クリエイターを守るのが事務所ではないのか?

また、本来クリエイターを守るのが事務所の役割だと考えていた筆者にとっては、削除を迫る対応というのは、「そもそも違うのではないか」という想いが強くなりました。

クリエイターにとって動画は想いの詰まった作品であり、命です。
一本、一本想いがあって投稿しています。
それを簡単に「削除しろ」と対応を迫るのは違うと感じました。

その後、事務所に「動画の本当の趣旨」「動画は削除しないこと」「イベントにも出ないこと」を伝えたところ、どうやらその旨を先方にも伝えたらしく、「動画を削除しなくても大丈夫なので、イベントに出て欲しい」というオファーをゲーム運営様側からもう一度頂けました。

動画を見た上で趣旨を理解してくれ、温かい対応をしてくれたゲーム運営様には本当に今でも感謝しています。

しかし、気持ちが二転三転した上でイベントに参加することは、双方にとって良くないと判断し、再度お断りさせていただきました。

チャンネルがプチ炎上状態に

当時は、これらのやり取り全てをお話しすることは出来ませんでしたが、公式イベントに招待されたことは、とても喜ばしいことだったので、動画内にて「招待されたこと」だけを伝えました。

そしたらまさかのチャンネルがプチ炎上状態に。

炎上してるゲームの運営を擁護しているクリエイターだと勘違いされ、低評価の荒しに!半数以上が低評価という結果になりました。

視聴者からすれば炎上しているゲームの「公式イベントに招待されているだけで悪」だったようです。

一時はTwitterで「死ね」や「運営の犬」「いくらもらったの?」などとかなり酷い誹謗中傷を受けました。

しかし、この時動画を削除しない対応を取った以上、その裏側を語ることはできません。もちろんイベントに出てないので、一切の金銭のやり取りはありませんでした。

炎上中のゲームのプレイヤー達の怒りの矛先が、自分に向いてしまったことで、精神衛生上これ以上動画を続けるのはよくないと判断し、『ポケマス』は引退。
そっと界隈からは離れました。

この間の出来事を事務所がどこまで把握していたのか分かりませんが、特に労いの言葉や騒動への対応アドバイスはなく、「なるほど。20%の支払いをしていないクリエイターへのサポートはこれくらいなんだな」と実感した出来事でした。

現在のMCNとの関係性

また、この出来事をきっかけにしているのか分かりませんが、チャンネル登録者が10万人を超え、月間再生数が500万回を超えたことがある現在でも事務所から専属契約のお話しを頂けたことはありませんし、事務所が以降、自分宛に企業案件の連絡をしてきたことはありません。

ただの被害妄想かもしれませんし、「扱いづらいクリエイター」と思われても仕方ないと思いますが、少し複雑ですよね。

現在は時間が経ち、違うゲームジャンルを主としているからこそ冷静に当時を振り返れるというか。

それくらい本気で向き合っていました。
だからこそ譲れない部分がありました。

MCNに対して今はいいとも悪いとも思っていません。
ただこういう事実があったというだけ。

もしかしたら「じゃあMCNを抜ければ?」と思う方もいるかもしれませんが、それでもメリットにも記載した「MCN限定の広告を流せる」点やMCN所属クリエイター向けに「無料の素材配布」があったりするので、サービスとして利用するメリットはありますね。

“20%の支払いをしない契約パターンもある” ということは、意外と世間では知られていません。

そういった所属の仕方もあるということをこの場でお伝えしておきます。

まとめると現在は、自分でやれることは全て自分で管理し、MCNの月額サービスで使える部分は使わせてもらっている感じです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、YouTuberが「事務所に所属するべきかどうか」についてお話ししてきました。

事務所(MCN)も所属することはメリットも多く、他のクリエイター達との繋がりが出来たり、仕事の幅が広がる可能性も高いです。
一方で自分のチャンネルを一番理解し、そして信念を守れるのは自分自身です。

一つ確かなのは、事務所に依存するような活動の仕方は危険です。

“事務所に所属したいならする”

自分がどうしていきたいのかよく考え、悩み、結論を出しましょう。

そして、事務所に所属してもしなくても、”自分の足で立てるクリエイターが最後には笑っている” のではないかと筆者は考えます。

この記事が貴方の役に少しでも立っていれば嬉しいです。

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