この記事は、ゲーム実況者やVTuberを目指している人、実際に活動している人向けの記事です。
どうも。鳥の爪団 総統です。
筆者はYouTubeでゲーム実況をしています。
現在はホラーゲームを多く実況していて、チャンネル登録者数は約13万人です。
活動歴は現在12年目で、3Dモデルを利用した楽曲制作なども個人で行っています。
説得力の為に書きますが、筆者はオリジナルアルバムを配信し、iTunesストアのチャートイン経験があります。
興味を持った人は是非見に来てくださいね。
今回は「オリジナル楽曲のMV・動画」の作り方についてお話ししていきます。
- ・現在は2DモデルでVtuberをしている
- ・3Dモデルに興味があるが、よくわからない
- ・個人でオリジナル楽曲の配信をしてみたい
- ・MVを作るノウハウを知りたい
こういった人の悩み解決・参考になれば幸いです。
初めに:Vtuberは2Dモデルが主流
3Dモデルを使った具体的なMV制作の話をする前に少しだけお話ししますね。
現在のVtuberは、主に2Dを使った生配信が多いと思いませんか?
ゲーム配信、雑談などで手軽に導入できる2Dモデルはとても人気です。
Webカメラ一つで動作しますし、比較的軽いのでPCスペックをあまり要求しません。
また、この記事を読んでいる方の中には、イラストを描くのが得意で自作した2DモデルをVTube Studioなどで動かしている方も多いのではないでしょうか。
おそらく活動を続けていく中で「歌ってみた」などから徐々に「オリジナル楽曲を作ってみたい!」という気持ちが芽生えた方も多いと思います。
3DモデルのMVは、まだまだ少ない
冒頭でも述べたように現在のVtuberは2Dが主流です。
3Dモデルの導入はどうしても費用がかさみますし、環境を整えるハードルが高いです。また、ツールによっては専門的な知識を独学する必要も出てくるかもしれません。
大変な部分もあるからこそ、裏を返せば「競合が少ない」と捉えることもできます。
3Dモデルを使ったオリジナリティー溢れる楽曲や動画をドンドン投稿することができれば、差別化にも繋がり、チャンスは自ずと増えていきます。
時代の流れと共に簡単に自作できるソフトも増えてきていますので、今回はこういった個人勢でも使いやすいものを深堀りできればなと思います。
「新しい挑戦をしてみたい!」と思ってる方は是非最後まで読んでいってください。
3Dモデルを持っていない人が知っておいた方がいいこと
※筆者の3Dモデル紹介動画
筆者の場合は、3Dモデル制作を「ココナラ」で依頼して、その作っていただいたモデルを使って色々な動画を制作しています。なので、既に「もう3Dモデルがあるよ!」という方はもう少し先まで読み飛ばしていただいてもOKです。
3Dモデル依頼時の注意点
筆者が「3DでMVや動画を作りたい!」と思った時に最初に躓いたのが、依頼する際に専門用語がよくわからない!!ということでした。
自分のやりたいことをある程度把握した状態で依頼しないと相手側にもご迷惑になります。
自分でも調べてみて、どのオプションが必要なのか検討しましょう。
依頼ページには、「VRoid、blender、Unityなどで制作しています。」などと書かれていることが多いのですが、一番大事なのは「何の形式のファイルが欲しいのか」ということです。
※因みに「VRoid、blender、Unity」はどれも3Dモデルを作る為のソフトという認識でとりあえず大丈夫です。
おそらくたどり着く答えを先に書いておきます。
「.vrm」のファイル形式でVRChatにも対応して欲しいと依頼するのが一番いいと思います。
この.vrmというファイルを色んなソフトで読み込んで使うことになります。
筆者の場合はおまけで「.vroid」「.blend」形式でも出力していただいたので、こちらも利用可能です。
もし知識があり、自分でも後でカスタマイズしたいというようであれば「.vrm」以外に「.vroid」「.blend」といった形式があると便利だと思います。
では、具体的に3Dモデル(VRM)を使ったMV・動画制作の話をしていきましょう。
どうしても専門的な用語も登場しますが、全部をいきなり理解しようとしなくても大丈夫です。「何となくこういう感じで個人は作ってるんだ!」と分かるだけでも後々の選択肢が広がると思います。
Warudo
筆者が利用しているのが「Warudo」というソフトです。
Warudoは、Steamでダウンロードできるアバターアニメーションソフトウェアです。
ゲームのような3D空間でVtuber(自分のアバター)を動かせるソフトと考えると想像しやすいと思います。
Steamワークショップで提供されている様々なアセットを利用できるだけでなく、ブループリントを使用してアバターのアクションを詳細にカスタマイズしたり、自作のMOD(環境や小道具)を導入することができます。
Warudoのここが便利!
Warudoの何がいいかと言いますと、専門的な知識があまりなくても3Dモデルを直感的に動かせることです。また、カメラ操作やモーション適用が優秀です。
「うぉー!動いた!」という成功体験とワクワクが感じやすいので、楽しくどうやって使うか学んでいけると思います。
日本でも利用している方が多いので、困った時はYouTubeで「Warudo 〇〇」と検索すると日本語での解説動画が比較的出てきます。
3Dモデルは、自分の動きを読み込むトラッキング機材、mocopiなどを利用するイメージがあるかもしれませんが、実際に自分が動かなくてもモーションデータを適用するだけで3Dモデルを歩かせたり、ダンスさせることも可能です。
ここが2Dとの大きな違いで、例えば曲に合わせてキャラクターを動かすモーションデータがあればそれを読み込むだけでダンスさせることもできます。
(極端な話、歌う人と踊る人が別でも成立する)
- ・歌う / 話す
- ・踊る / 動き
- ・カメラで撮影する
これら全てを一度にやろうとするのではなく、シーン毎に分けたり、あとで編集しやすいように工夫することで一人でも制作することが可能です。
Warudo:MVや動画の制作実例
Warudoで制作した怪談朗読の動画
※ホラーの為、少しだけ閲覧注意
怪談話をする際により臨場感が出るようにWarudoを利用して3Dモデルを色々なシチュエーションで動かしました。
足を組んで座っている様子などもWarudo内にあるモーションを適用しているだけなので、実際には自分は動いていません。
また、WarudoとVSeeFaceを連携することで、朗読する音声に合わせて3Dモデルの口が動いています。つまり怪談の朗読は別撮りで、完成した音声データを読み込むことで3Dモデルの口を動かしています。
(別撮りにすることでカメラ操作に集中できる)
OBSで撮影した動画を動画編集ソフトで読み込み、エフェクトや効果音、テロップなどを更に加えています。
Warudoで制作したMV①
※筆者の制作した楽曲MV
こちらのMVでは、WarudoのMODを使い「Unity Asset Store」で配布されている3Dの環境を読み込んで、その環境に自分のアバターを立たせて、ラップしています。
フルトラッキングではなく、自分の腕・指の動きだけを「Leap Motion」という機材で読み込んで腕を動かしながら歌うことで臨場感を出しています。
※フルトラではないので足は動いていない。
OBSで撮影した動画を動画編集ソフトで読み込み、その後歌詞などを追加しています。
Warudoで制作したMV②
※筆者の制作した楽曲MV
こちらのMVでは、WarudoのMODを使い、blenderで編集したマイクを設置しています。
また、フルトラッキングで撮影をしています。ベースステーションとVIVEトラッカーと呼ばれる機材を使い、自分の動きをリアルタイムにWarudo内に反映させています。
リリックビデオを別途自作し、その映像をWarudo内で流しながらラップしています。
ブループリントの知識があれば、Warudo内に複数台設置したカメラをよりスムーズに切り替えることもできるとは思うのですが、曲に合わせてブループリント制御するのは難しいこともあり、8台ほどあるカメラ毎のアングルを全てOBSで撮影し、あとで動画編集ソフトでどのアングルを使うかシーン毎に決めました。
リリックビデオの制作には、TextAliveという歌詞をアニメーションさせてくれるサービスを使っています。(商用利用は事前連絡が必要なので注意)
個人制作のMVは、どうしても歌詞の表示が安っぽく、手抜きのように見えてしまうという課題があります。
平面的に歌詞を出すのではなく、After Effectsなどを使って動きを付けたり、そもそもの歌詞を上記のような3D空間内に落とし込むことで、個人制作でもクオリティを上げていくことができると感じています。
VRChat
VRChatでMVや動画を制作している人も昨今増えてきています。
一点注意なのが、VRChat上で自分の3Dモデルを利用する場合は、Trust Systemと呼ばれるランクを事前に上げておかなければなりません。
初期のランクは「Visitor」で始まり、プレイ時間やフレンドになった人数などに応じてランクが上がっていきます。
「Visitor」から「New User」になることで自作アバターなどをアップロードできるようになるので、少しVRChatをやる必要があります。
無言勢だと「Visitor」からのランク上げが大変
因みに筆者はVRChat上で他人に話しかけるのが苦手なのもあり、既にプレイ時間が15時間近くあるのですが「Visitor」のままで困っています笑
フレンドを作ることができれば簡単にトラストランクが上がるようなので、筆者にとってはMVよりも友達を作る方が難しいようです!
VRChatでのMV制作実例
先日、YouTubeのおすすめに表示されて見てみたら衝撃を受けたのがこちらの動画です。
※筆者の動画ではありません。
厳密にはMVではなく、ラップのサイファー的な動画なのですが、非常にクオリティが高くて驚きました。
ラップをされてる方々がカッコいいのは勿論なのですが、特にカメラの動き方が繊細で臨場感のある撮影方法になっています。
また、3Dモデルの表情や動きも滑らかです。
VRChatのここが便利!
VRChatは複数人での撮影で特に便利です。
Warudoは、ソフト自体が重たくなりやすくスペックによってはおそらくフリーズして落ちます。
VRChatならそれぞれの機材でログインするだけでOKなので、フリーズなどの心配は減ります。また、実際にバーチャル空間上で撮影を行っていくので、カメラの操作などもよりリアリティのある撮り方が可能です。
また、様々なワールドがあるので、シチュエーションを選びながら撮影することができます。
VRM Dance Dream MV
※Steamページ「VRM Dance Dream MV」スクリーンショットより
2025年4月に早期リリースされたばかりのソフトです。
残念ながら筆者はまだ利用したことがないのですが、この手の個人制作を手助けしてくれるソフトは貴重です。早期アクセスなので今後のアップデートにも期待できます。
VRM Dance Dream MVのここが便利!
VRM、VRoid Hubに対応しており、短時間でのMV制作をサポートしてくれます。
初心者でも設定が簡単で、 アバター、ダンス、音楽、ステージ、エフェクトの5つを選ぶだけでMVが作れちゃいます。
WarudoやVRChatは、本来MVを作る為のソフトではないので、機能が多くて慣れるまでが大変だったりします。
その点、「VRM Dance Dream MV」はVRM形式でのMV制作に特化している為、分かりやすく初心者におすすめと言えるでしょう。
反対に現時点では拡張性には欠けているので、「小道具を使いたい!」とか、「blender、Unityを使ってカスタマイズしたい!」という意欲のある方には優先度が下がるソフトかもしれません。
自分一人で解決しようとしない(PR)
3Dモデルを利用したMV・動画制作は表現の幅が広がり、とても楽しいです。
一方で実現したいイメージはあっても、自分のスキルが足りなかったり、それに費やす時間がなくて諦めてしまうこともありますよね。
もし、貴方が活動の中で実現したい夢や目標があるなら、それに向けてサポートしてくれるプロに依頼してみるのも選択肢の一つです。
筆者の場合、残念ながら3Dモデルのアバターを自作する技術力はありませんでした。
もし自分自身で実現しようと思ったら、それを学ぶことにも膨大な時間がかかってしまいます。そこで利用したのが「ココナラ」というサービスでした。
プロに相談しながら3Dモデルを作っていただき、その体を使って上記のようなMVなどを制作しています。もし、貴方が現状に何か不満を抱いているならそういったサービスを利用してみるのも手です。
歌ってみたのMV制作、チャンネルのアイコン、オリジナル曲の制作や配信画面のレイアウトやロゴなどYouTubeで活動していく上で必須とも言えるようなあれこれをサポートしてもらえます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、「オリジナル楽曲のMV・動画」の作り方についてお話ししてきました。
個人制作でMVを作るのは、大変な部分もありますが、時代と共に簡単に作れるようになってきています。是非3Dモデルを活用して素敵な動画を作ってみてくださいね。
この記事が貴方の役に少しでも立っていれば嬉しいです。
チャンネル登録者を増やしたいなら…
当ブログでは、自分が実際に経験して手に入れてきた「YouTubeのノウハウ」を失敗例も成功例も含め、数多く発信してます。
「作業環境」や「チャンネル登録の伸ばし方」など色々解説しているので、読んでみてはいかがでしょうか。
動画投稿をしていく上でヒントになるかもしれません。
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今回は以上です。
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