この記事は、ゲーム実況者やYouTuberを目指している人、実際に活動してる人向けの記事です。
どうも。鳥の爪団 総統です。
筆者はYouTubeでゲーム実況をしています。
現在のチャンネル登録者数は約63000人です。
説得力の為に書きますが、筆者はゲーム実況で生計を立てています。
興味を持った方は是非見に来てくださいね。
今回は「YouTuberの専門学校」についてです。
- ・入学するか迷っている
- ・いい面も悪い面も知りたい
- ・実際どれくらいの学費がかかるのか知りたい
こういった人の参考になれば幸いです。
世の中に溢れてる「YouTuberの専門学校」の情報はマイナス面ばかり目立つので、しっかりとメリットもお伝えできればなと思います。
憧れの職業ランキング
「YouTuber」という職業が認知され始めた昨今、小中学生の「なりたい職業・憧れの職業ランキング」で上位に食い込むのも珍しくなくなりました。
- ・YouTuber
- ・ゲーム実況者
- ・プロゲーマー
「好きなことで生きていく」を象徴するようなこれらの職業に憧れる人は年々増え続け、最近では芸能人の参入も目立ちます。
そんな時代の流れを受けてか、最近では「プロゲーマーの専門学校」や「YouTuberの専門学校」の存在も注目されるようになってきました。
YouTuberの専門学校の登場
“YouTuberの専門学校” と聞いても一体どんなことを教えているのか、あまり実態が分かりませんよね。
「本当にYouTuberになれるのか??」と何となく怪しんでしまいます。
筆者も現役でYouTubeで生活しているにも関わらず、全くの無知だったので「これはいけない」と思い、専門学校の資料請求をしてみました。
今回は「代々木アニメーション学院」さんの資料を読んでみて「感じたこと・思ったこと」を現役YouTuberとしての目線で語っていこうと思います。
予め断っておきますが、この記事は「YouTuberの専門学校」の存在を否定したり、貶す為に書いている訳ではありません。
- ・案件ではありません。
- ・一切広告料などは頂いていません。
- ・実際に入学した訳ではないです。
- ・事実とは異なる場合があります。
以上を理解した上で、あくまでも「一個人が資料を読んで感じたこと・考察」としてお読みください。
実際どうなの?
いきなりですが、結論から申しますと
お金と時間に余裕があるなら ”あり” だと感じました。
自分自身のモチベーションを高く保ち、目標に向かって努力していける人なら、専門学校は強い味方になってくれるはずです。
「代々木アニメーション学院」さんには以下の3つ学科・コースがあります。
- ・YouTuber科(全日制)
- ・eスポーツ実況科(全日制)
- ・Vtuberコース(週一)
この3つがYouTuberに関わる学科・コースみたいですね。
※eスポーツ実況科に関しては、元々週2日のコースだったものが恐らく格上げされ、全日制の学科となるようです。
手元の資料とWebサイトの情報に違いがあるので、今回は全日制の「YouTuber科」を中心に記事を書いていきます。
「YouTuber科」は「エンタメ学部」と言われる学部に属していて、
- 【エンタメ学部の他の学科】
- ・アニソンアーティスト科
- ・2.5時限演劇科
- ・声優タレント科
こう言った他の「エンタメ学部」の学生と一部被るカリキュラムや設備も共有しているみたいです。
印象としては、YouTuber科は「YouTuberではなく、Vtuberになる学科」という感じがしました。
プロの声優さんを多く輩出している学校なので、実写的なノウハウより、キャラクターボイスなど2次元的なアプローチを得意としている学校みたいですね。
資料やWebサイトを見て、筆者がよいと思った点と不安になった点は以下の通り。
よいと思った点(メリット)
- ・設備面が充実している
- ・基礎を学べるカリキュラム
- ・専門学校の持つコネクション
- ・共に学ベる仲間の存在
不安になった点(デメリット)
- ・現在は実際にYouTuberとして稼いでいる生徒がいない
- ・卒業後のサポート
- ・学費が高い
- ・常駐している講師陣に現役YouTuberが恐らくいない
少しずつ掘り下げていきますね。
YouTuberの専門学校のよい点(メリット)
設備面の充実
まず、設備が充実しています。
繰り返しになりますが、代々木アニメーション学院は声優の育成に強い学校なので、「録音スタジオ」があります。
また、本格的なモーションキャプチャー機材、VR機材も充実しています。
個人で活動しているYouTuberが買おうと思ったら高額で手が出ない機材を在学中に使えるという点は非常に大きいですね。
基礎を学べるカリキュラム
カリキュラムはCG制作会社が監修していて、多くの声優を輩出してきた育成プログラムでキャラクターボイスやフリートークのスキルなど喋る技術を学ぶことできます。
一年次は企画の立て方から撮影の基礎を学んでいくようです。
二年次からはより実践的になり、専門のチャンネルを開設して生配信をしてみたり、タレントとしてイベントへの参加、編集も細かいところを学んでいくようですね。
ぶっちゃけ「その気になれば独学も可能」な部分が殆どだと感じますが、基礎からしっかり学べるので、「一人で勉強するのは苦手!」というような人にはいいかもしれません。
分からないことを講師に質問しやすいのもいい点。
専門学校の持つコネクション
一番のメリットかもしれません。
恐らくYouTuber科に在籍している2年間で「YouTuberとして生計を立てていく」のはかなり難しいことです。
そこで重要になるのが、この専門学校が持つコネクション。
優秀な生徒であれば恐らく「Vtuberの事務所」や「芸能プロダクション」などを紹介してもらえるはずです。
学校と繋がりのある企業でバイトをさせてもらえたり、気に入ってもらえればプロダクション所属のVtuberなども狙えるかもですね。
最近ではいわゆる「企業勢」と呼ばれるVtuberが増えていたり、「ゲーマータレント」の活躍が増えてきたので、「個人で自立したYouTuberを目指す」のではなく、そういった「Vtuberの中の人」みたいな「企業と連携したタレント」を目指していくような印象を受けます。
実際、資料には目指す職業として
- ・YouTuber
- ・V-Tuber
- ・映像クリエイター
- ・映像プロデューサー
- ・構成作家
と記載されているので、学校の持つコネクションを利用しつつ、「YouTubeに関係した働き方を目指していく」というイメージのがしっくり来ますね。
共に学ベる仲間の存在
何といっても切磋琢磨できる仲間の存在は大きいはず。
専門学校に行くメリットは「一人では挫けてしまうこと」も仲間と共有してモチベーションを高く保てるところです。
同年代の仲間と励ましあったり、時には喧嘩したり、そういう青春にも似た時間が生むパワーというのは凄まじいです。
特にYouTubeという時代の最先端を行く職業を目指す訳なので、自分以外の若い感性に触れられるのはかなり重要だと思います。
「同じ目的を持った仲間」は大事ですね。
筆者は人生で二回、専門学校に通った
少し余談になりますが、筆者は「人生で二回専門学校に通ったことがある」というちょっと珍しいパターンの人生を送っています。
一回目(音響系)は失敗し、二回目(IT系)は成功できたと思っています。
一回目の専門学校(音響系)は失敗でした。
講師陣のパワハラっぽさやエコひいきが目立ち、モチベーションが徐々に低下していきました。
家庭環境でも色々あった為、就職への意識は薄まり見事に就職失敗。卒業してから学校と繋がりのない働き先を探しました。
二回目の専門学校(IT系)でモチベーションを高く保てたのは、仲間の存在があったからこそですね。
また、担任の先生の存在も大きかったです。いい先生と巡り合うことができれば、人生がかなり変わるはず。先生のことは今でも尊敬していて、時々LINEのやり取りもあったりします。
ただこればっかりは出会いなので「運」ですし、価値観の合う合わないも当然あります。
繰り返し体験入学に参加するなどして見極めが必要です。
筆者の過去の体験談は他の記事でも少し紹介しているので、「専門学校ってどんな雰囲気なのか」を掴みたい方は読んでみるのもいいかもですね。
関連記事
≫ 【就職活動】内定を蹴ってYouTuberとして生きていく道を選んだ話【選択肢は自分次第】
YouTuberの専門学校の不安な点(デメリット)
現在は実際にYouTuberとして稼いでいる生徒がいない
現在は実際にYouTuberとして稼いでいる生徒がいないです。
2020年度の4月から新設された学科ということもあって仕方ないんですが、資料には「学科としての現在の実績」が公開されていませんでした。
コロナの影響もあり、授業がようやくスタートしたくらいなのだと思います。(2020年6月現在)
もし、YouTuberの専門学校に入るか検討しているなら、その学校が「今後まめに実績が公開していくのか」に注目した方がいいですね。
成果を上げれば「うちの生徒が再生回数○○万回達成!」みたいな実績をYouTubeチャンネルや学校のWebサイト上を通して公開していくはずです。
で、この時注目してほしいのが、以下の3点。
- ・チャンネルのアベレージ(平均)再生数がどれくらいなのか
- ・月間再生数がどれくらいなのか
- ・サムネイルや編集のクオリティ
厳しい言い方ですが、「1本の動画がバズった」くらいで生きていける甘い世界ではありません。
どれだけ「継続して視聴者を獲得できるか」がYouTuberとして稼いでいくうえで重要です。
つまりは、自己満足の動画ではなく、視聴者の需要を満たした動画を投稿し続けていく力が必要です。
また、サムネイルや編集のクオリティをチェックすると「単純にカリキュラムがどの程度行き届いているのか」を見定めるポイントになってきます。
専門学校もビジネスなので、当然いいところだけを大きく取り上げようとします。
学校がプッシュする生徒のチャンネルというのは、少なくとも成功してる例なはず。
キラキラした世界に憧れるだけでなく、平均化された数値がどうなのか?「一番再生されてる動画」と「二番目、三番目に再生されてる動画」の再生数の差はどれくらいなんだろうか?とか少し厳しい視点でチャンネルをチェックすると学校の教育レベルが見えてくると思いますね。
卒業後のサポート
資料やWebサイトを見て不安になったのが「卒業後のサポート」です。
一応「卒業後も就職・デビューをサポート。卒業後に進級できるハイエンド・コースを用意。」とだけ記載されていましたが、具体的なサポート内容が見えてきませんでした。
YouTubeで生きていくってそんな簡単なことじゃないです。
卒業までの2年間で生活の基盤を作らないといけないんですから尚更。
上記の「卒業後に進級できるハイエンド・コース」は別途で学費がかかます。在学中にとんとん拍子に売れていけばいいかもしれませんが、それが叶わなかったから進級を検討する訳ですよね。
まさにお金で時間を買う行為。
自分で学費を出して責任を取れる大人ならいいかもしれませんが、恐らく学校のターゲット層は高校卒業と同時に入学する、「夢見る現役生」です。
親御さんはきっと応援して送り出してくれると思いますが、相当これ不安なんじゃないかなぁと思いました。
どの業界でも言えることだと思いますが、YouTuberの専門学校は特に覚悟を持って入学すべきだなと感じます。
学費が高い
上記でも少し触れてますが、学費はそれなりにします。
2021年度の募集要項によると「エンタメ学部」の学費は統一みたいです。
- 【学費】
- 一年次合計:1,470,000円
- 二年次合計:1,270,000円
- 三年次(選択):660,000円
- 二年間の学費合計:2,740,000円
- 【教材費】
- 一年次教材費:60,000~80,000円
- 二年次教材費:40,000~60,000円
- Webでの出願選考料:29,000円
- 別途・交通費や食費など…
普通の専門学校とあまり変わらないか、少し高いくらいですね。
もちろん学費のサポートも充実しているようですが、個人的にはYouTubeの勉強にここまでかける必要があるのか少々疑問です。
なぜなら「世の中には無料で学べるYouTubeノウハウ」が無数に転がっているからです。それらを自分で探し出せて身につける力の方が重要な気がしますね。
ちゃんと支払った学費分の勉強ができそうなのか、将来YouTuberとして働き、その学費を回収できるのか、よく考えてから決めた方が良さそうです。
常駐している講師陣に現役YouTuberが恐らくいない
確認不足だったら申し訳ないんですが、資料を読んでも、Webサイトを見ても「YouTuber科」の講師に現役YouTuberがいないようでした。
資料のインタビューでは「Non Stop Rabbit」さんがご紹介されていましたが、学校の卒業生ではありません。あくまでも現役YouTuberとしてのインタビューが載っているという感じでした。
紹介されているエンタメ学部の講師は声優の方ばかりです。
さすがに特別授業などで大手YouTuberを招いて講演してもらったり、諸々動きはあると思いますが、普通に不安になりますよね。
だって ”普段教えてくれる先生がYouTuberじゃない” んですよ。
要は他の業界の知識を応用しているに過ぎないので、「YouTubeのSEOだったらタイトルや概要欄は今はこうした方がいい」とか「関連動画を狙うよりも、ブラウジングを狙った動画のが伸びやすいかも」とかそういう日々肌で感じてる最先端の情報が入ってこないってことですよ。
教えられる技術は一流だと思いますが、今この瞬間にも変わり続ける「生の声」にこそ意味があると筆者は思ってます。
そういった最先端のトレンドや戦略は入学した本人が ”自分から情報をキャッチに行かないと永遠に手に入らない” 気がしますね。
結論:ありかなしか
色々書いてきましたが、とはいえ「YouTuberの専門学校」に通うという選択肢も “あり” だとは思います。
それぞれの価値観や家庭にもよりますし、「YouTuberの専門学校」だからこそある出会いやコネクション、貴重な体験もたくさんあると思うので、自分自身の気持ちと価値観を大切にして欲しいですね。
ただ、これだけ言えるのは「中途半端な覚悟で挑んでも後悔するだけ」です。
挑むなら本気で、そもそも本気なら今すぐにでもチャンネルを開設して、ドンドン動画を自分で作って投稿していくべきだと思いますが。
今最前線で活躍しているYouTuberさん達は、学校で学んでYouTuberになったのでしょか?
いいえ、違いますよね。
覚悟と自分で改善していける力さえあれば、誰にでもチャンスはあります。
学校というサポートを受けられる体制もありだと思いますが、本質を見失わないようにして欲しいですね。
学校に行かなくても無料で得られる情報も
繰り返しになりますが、学校に行かなくても無料で得られる情報も世の中にはたくさんあります。
例えば、このブログでもYouTubeやゲーム実況に関わるノウハウを無料でたくさん公開しています。
とりあえずそういった記事を読み漁って、自分なりに試行錯誤してみるのもいいと思います。
おすすめ記事
≫ 【裏技】今からゲーム実況で伸びるための最短の方法【YouTube:チャンネル登録を増やす】
おすすめ記事
≫ 【罠】チャンネル登録を伸ばしたい人必見:初心者ゲーム実況者が陥りがちなダメなパターン・チェックリスト
おすすめ記事
≫ 【YouTuberを目指す】プロフィール写真(アイコン)ってどうするべき?自分でイラストを描く?それとも依頼?無料の簡単な作り方など、5つの制作パターンを紹介!
おすすめ記事
≫ 【YouTuberを目指す】YouTubeでみんなが使ってる。おすすめ効果音ダウンロード、フリー素材サイト8選
お金の使い道は自分次第
専門学校に通うという選択肢は “あり” です。
ただ、個人的な意見としては、専門学校の「将来自分のものにならない施設や機材」に何百万円というお金を払うくらいなら、「自分の仕事道具になる高いゲーミングPC機材」を充実させたり、「防音室を自作して気兼ねなく撮影できる環境」を用意する方が有意義な気がしてしまいますね。
将来への投資だと思えば実質タダみたいなものです。
よく読まれている記事
≫ 【YouTuber必見】”自分で出来る防音対策” 現役ゲーム実況者が解説します
YouTuberに人気の機材(PR)
Vtuberに憧れているなら(PR)
また、今回ご紹介した「YouTuberの専門学校」は、Vtuberを目指すような側面もあるとお話しました。
本格的な3DモデルでVtuberになるのは相当な努力と高額な機材が必要になりますが、簡単にVtuberになれる方法は結構あります。
下記の記事でも筆者自身がLive2Dを使ってモデルを自作した話を紹介しているので、Vtuberに興味があるようなら参考になると思います。
関連記事
≫ 【実体験】活動歴7年のゲーム実況者がVtuberになった方法・なってみて感じたこと
また、モデルを自作する自身がない!という人は「プロに依頼する」という手もあります。こちらは多少値が張りますが、その分ハイクオリティで納得のいくものが作れるはず。
「ココナラ」というサービスならプロのクリエイターに相談して創作活動を助けてくれるので安心です。実際にこのサービスを利用してVtuberデビューした方も多いです。
まずは、現状を相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は「YouTuberの専門学校」についてお話してきました。
専門学校にもメリット・デメリット両方が存在します。
新設されたばかりということもあり、「YouTuberの専門学校」や「プロゲーマーの専門学校」は批判されてる印象も強いですが、職業としての時代の流れは確実にきています。
これは間違いない。
学校でしか手に入らない大事なものもあるはずです。
また、卒業生から有名YouTuberが排出されれば、評価も変化していきます。
これから学校側もドンドン教え方のノウハウを蓄積していくと思うので、興味のある方はまずは資料請求してみて、学校見学を検討してみるといいかもですね。
教育機関が充実していけば「YouTuberになる登竜門」となる日も近いかもしれません。
「代々木アニメーション学院」さんのYouTuber科はこちらから見れます。
今回は以上です。
この記事が少しでもいいな。と思ったら是非シェアしてみてくださいね。
“YouTubeやゲーム実況に関する記事”をドンドン発信しています。 是非こちらもチェックを。
よく読まれている記事
≫ 【YouTuber必見】”自分で出来る防音対策” 現役ゲーム実況者が解説します
よく読まれている記事
≫ 【誰でも喋れるようになれる】トークスキルを上げる:現役ゲーム実況者が解説します
記事の更新告知はTwitterでしています。こちらも是非フォローお願いします。
また別の記事でお会いしましょう。
この記事へのコメントはありません。